卵黄の消化管アレルギーが増えています
ここ数年、卵黄に対する消化管アレルギーが増えています。
一般的な食物アレルギーでは、早ければ食べてすぐ、遅くても2~3時間で症状が出始めます。
出てくる症状も、じんましんの他、咳や鼻水、嘔吐、下痢など様々です。
消化管アレルギーの場合は、食べてから1~2時間くらいで症状が出始めることが多く、遅ければ4~6時間経って症状が出始めることもあります。
また、見られる症状は消化管に限られ、繰り返す嘔吐、下痢のみです。
重症の場合には、ショック状態となって顔面蒼白、ぐったり、ということもあります。
一般的な食物アレルギーでみられるような、蕁麻疹や咳といった症状がないのが普通です。
こういうアレルギーを消化管アレルギー、専門的な言葉では食物タンパク誘発胃腸症(略してFPIESエフパイス)といいます。
赤ちゃんにみられることが多く、以前はミルクを飲んで症状が出るお子さんが多かったのですが、ここ数年は卵黄を食べて症状が出るお子さんが増えています。
よくあるパターンは、離乳食で少量から卵黄を食べ始め、少しずつ量を増やしていったら途中から吐き始めた、という経過です。
消化管アレルギーがどうやって起こるのか、まだよくわかっていません。
また、消化管アレルギーかどうかを調べるための検査法もまだ見つかっていません。
消化管アレルギーかどうかを確認するためには、もう一度食べさせてみて症状が出るかどうかみるしかありません。
残念ながら、治療法もまだ見つかっていません。
ただ、多くのお子さんは原因の食品を除去して待っていれば、1年程度で自然に治ることが多いです。
消化管アレルギーかな?と思ったら、えがおの森こどもアレルギークリニックでご相談ください。
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花粉症の原因
花粉症の主な原因は何でしょうか。その原因を知り、対策を講じるための理解を深めていきましょう。